豚革、ピッグスキンとは?半透明皮の豚生皮はなめしてない皮

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豚革、ピッグスキンとも呼ばれる革なんですが、牛革や馬革にくらべると、あまり目立ってない感じですよね。
そんな豚革なんですが、意外とやわらかくて、加工しやすい革なんです。
しかもそのほとんどは日本で生産されているんです。
今日はそんな豚革について紹介します!

豚革の特徴

豚革はあまり目立ってませんが、実は牛革の次に多く使われているメジャーな革なんです。
一般的な牛革よりも薄くて軽い、摩耗にも強くて、通気性もよいのが特徴です。
摩耗に強いことから、かばんの裏地なんかにも使われています。

豚革の見分け方

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豚革(ピッグスキン)は一発で見分けれる大きな特徴があるのです。
それは三角形状にある毛穴の存在です。
∴←こんな形の穴が革全体にあります。
この穴によって革の判別がしやすく、豚革独特の風合いを出すことができます。

豚革はほとんど日本で作っているんです。

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実は、豚皮の生産は日本国内で盛んなんです。
牛革や馬革などの、原皮(なめす前の革の元になる皮)はほとんど輸入に頼っているのに比べ、豚革は飼育から製造まで国内で安定して供給できるので、国内で生産されている豚革製品はほぼ全て国産なんです。
だから原皮も国内産の豚のものを使っています。

近年、日本製の豚革は海外での評価が高くなり、日本が誇る革素材として世界的に定着しはじめました。
革製品としては数少ない輸出品としての地位も確立しつつあります。

豚革の加工方法

豚革の加工方法はいろいろありますが、高級な雰囲気のアメ豚、半透明な皮である豚生皮などです。
豚生皮は生皮と書いてキガワと呼びます。

アメ豚

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良質な豚革の銀面(革の表面)をすりとり、亜麻仁油をひいて特殊に加工された革です。
艶があり、飴色に仕上がり薄くて丈夫なのが特徴で、牛革の最高級品カーフスキンほどに高級な革といわれています。

豚生皮

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皮をなめす前に乾燥させた半透明の皮です。
以前も話しましたが(皮革って?革のタンニンなめしとクロムなめし)革とは、皮が、なめすという作業を行うことで、革になるのでこの革は革ではなく皮なんです。
俗にゆう豚の半透明の皮と言われている皮です。

水で湿らせることで、自由に造形でき、仕上剤で皮にガラスのような透明感が出ます。
ランプシェードなんかにも利用されています。 

豚革の事をまとめてみて

今回、豚革をまとめてみて最大の衝撃は半透明の革である豚生皮の存在でした。
でも豚生皮の商品を探してみたんですけど見つかりませんでした。
どうやら加工にはだいぶ技術が必要なようですね。

僕としては、少しチープなイメージがあった豚革ですが、それだけじゃなくいろんな豚革が存在するというのも新たな発見でした。

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