グッチは1921年に会社を設立しました。
しかしこの時点ではまだ名前の知れていないお店でした。GUCCIという名前がついたのも1923年です。
そして1939年には第2次世界対戦が始まります。
しかしグッチは成長を続けました。バンブーバッグが誕生したのもじつはこの時期なんです。
一体どのように切り抜けたのでしょう。
今日はこのあたりの時代のグッチを紹介します
ホースビットの誕生
1921年に設立した会社はたった2年後の1923年にはGUCCIの名前を掲げた2店舗目をオープンしました。
オープンから数年でグッチの乗馬をモチーフにした、ハンドバッグ、シューズ、ベルトなどの商品を求めて、世界各地からお客さんが訪れるようになりました。
↑のホースビットのローファーの金具のデザインは轡(くつわ)と鐙(あぶみ)をモチーフにしたもので、今でもグッチのでザインの普遍的なシンボルとなりましたね。
「最上の伝統を最上の品質で、しかも過去のよいものを現代に反映させる商品作り」というコンセプトの元、品質が高く、デザインの良い商品が好評となり、一気に高級ブランドとしての地位を確立しました。
お馴染み「GG」ダブルGのモノグラムは、品質保証の証としてグッチオ・グッチ氏のイニシャルを商品に刻印したものなのです。
グッチはこのとき、世界で初めてデザイナーの名入り商品を販売したのでした。
そして1939年ローマに新しいお店をオープンしたのです。
バンブーバッグの誕生
第2次世界対戦が開戦となる前までは好調な売上を持続していた、グッチですが、第2次世界対戦開戦後苦しくなります。
戦時中の牛革は統制品となり使用、入手が困難になりました。
そんな状況で、革の調達に苦しんだ、グッチが代替えの材料として考えたのが、キャンバス地にコーティングを施した素材でした。
一般的には高級とはされにくい素材ですが、高級に仕上げることに成功し、思わぬ人気を呼びました。
また、革を使用しないバッグの持ち手も誕生させました。
それは、革の代わりに竹を使用する方法です。
バンブーバッグの誕生です。
第一号はシンプルなハンドバッグに持ち手には竹が使用されていました。
バンブーコレクションは今でもグッチを代表するコレクションのひとつになっているのです。
まとめ
有名なバンブーやキャンバス地は戦時中に開発されたのですね。
戦時中や戦後と言えば、かなりの資源不足です。
で、あるにもかかわらずグッチオ・グッチ氏はバンブーの開発やキャンバス地の開発を推し進めました。
その結果、ヨーロッパを中心に爆発的にヒットし、グッチの名前が世界的に知られるきっかけとなったのですね。
普通に考えたら、戦争となると、大きな逆境だと思うのですが、グッチオ・グッチ氏はそう考えなかったようですね。
どんな状況であれ、できることをすることが大事なのかもしれませんね。