下請け工場がカワニシカバンになったたった一つの理由

下請け工場がカワニシカバンになったたった一つの理由

ぼくらはもともと下請けの縫製工場だったんです。
そんな僕らですが、2017年に自社ブランド(カワニシカバン)を作って現在では、下請け比率が20%になりました。
今回はそんな僕らがなぜ自社ブランドで販売することにしたかをブログにしました。

目次

下請けの工場ってなに?

そもそも下請けの工場って何かイマイチわからない方のために一旦紹介します。

百貨店やブランドショップなどで販売している鞄なんですけどざっくり下のような構造になっています。

【販売店】販売するとこ
【ブランド】企画するとこ
【メーカー】工場とブランド(企画者)をつなぐとこ
【工場】実際につくるとこ
【下請け】実際に作ってるとこの一部もしくは全部を作ってるとこ

で、僕らは一番下の【下請け】ってところに位置していました。
最下層ですね😅
具体的にすることは【工場】さんが裁断してくれたものを縫う仕事です。

鞄の縫製工場で生産管理の仕事をしていた

働いていた縫製工場
働いていた縫製工場

一番下やん!!と思った方もいらっしゃると思うのですが、実は僕は当時下から2番目の【工場】のNo2でもあったのです!
やから結構いい仕事を流すことができてたんですよ。(ちなみに社長公認ですよ!)
で、サラリーマンとして工場で生産管理の仕事をしながら、個人事業主としてカバンの製造の一部やサンプルの製作を請け負ってバリバリ作ってました。実は、当時はまあまあ儲けている気になっていました😅

あべちゃんと働くことにした!

昔のカワニシカバン
昔のカワニシカバン

そんな感じで調子に乗っていた僕は、あべちゃんと知り合って、カバンを作れるようになりたい!と言うので、カバンの作り方をを教えてあげたんですよね。時々そんな感じでカバンの作り方を知りたい!なんて言う人に教えてあげてたんです。
けれど本当に自分一人の力で作って来たのはあべちゃん一人だけだったんですよね😅

この子はおもしろい!一緒に働きたい!と思い、宇陽曲折ありながらもあべちゃんが入社してくれることになったんです。
(いや、当時ホンマにいろんなことがあったよ…それはまた別の機会に…)

あべちゃん入社と同時に仕事がなくなった!

入社したてのあべちゃん
入社したてのあべちゃん

2017年4月。あべちゃんは無事入社しました。
理由があって入社日当日僕は事情があってイタリアにいたんです。たしか、あべちゃんが入社して1週間後くらいに帰って来て、あることに気づいたんです。

あ、仕事がなくなる。全くなくなる

衝撃でしたよ😅もうすることがなくなることがわかってしまって、血の気が引きましたもんね。笑
気づくのが遅れた理由は管理不足。そもそも仕事減ったのは値上げによるものでした。

がっつり加工代を値上げをしたんです💦

このブログのはじめの部分でも述べた通り、僕らは【下請け】という最下層に位置していました。
それでも僕が儲かっていた理由は、内職をしてくれてる人が当時いたのですが、一般的な最低賃金以下の非常に安い金額でやってくれていたからというのもありました。
けれど、それじゃあよくないよね!と思い一気に加工代値上げしたんです。。。3割くらい💦

思い切ったでしょー笑

それで案の定、サンプル作ったものに発注がつかずあべちゃん入社のタイミングで仕事がなくなったってわけですよ。

値上げ撤回をしなかったたった一つの理由

そういった理由があり、当時僕は選択に迫られました。

【メーカー】さんや、他の【工場】に頭を下げて以前の金額まで値下げをして仕事をもらう

自分たちの商品を作って、今までの構造とはちがう販売をする

当時めちゃくちゃ悩みました。
売上ありませんでしたからね。笑
けれど、僕らは『自分たちの商品を作って、今までの構造とはちがう販売をする』道を選びました。

自分自身が古着屋さんで働いていた経験もありましたし、web関係の会社で働いていたこともあったのでなんとかなるだろうと思ってましたし、なにより

頭を下げて、更に値下げするなんて絶対イヤや!

と言う気持ちが強すぎて…笑。
なんとかなるという気持ちより、イヤ!という気持ちの方が圧倒的に強かったんですよね😅

最後に

つまり、今回のタイトルである『下請け工場がカワニシカバンになったたった一つの理由』は、

頭を下げて、更に値下げするなんて絶対イヤや!

ってことなんですけど、今振り返るとよくやってこれたなと思います。
今も十分にやっていけてるわけじゃないけど…

人によってはできる算段ができてから行動する方もいると思うし、そうするべきだと思うんですよね。
けれど、どうしても値下げは僕のプライドみたいなものが許さなかったんですよね。
まあそのプライドのおかげで後々大変なことになるんですけどねwww
当時は本当にいろんなことがあったので今後こういった形で発信できればと思っています。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
久しぶりのブログで拙い部分も多かったのですが、まあ許してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる