イタリアンレザーって何がいいの?

レザーについて話しをするとき、よく「イタリアンレザー」と聞くことはありませんか?

なぜ「イタリアン」なのか考えたことはありますか?

他にもレザーを産出する国はたくさんあります。アメリカ、キューバ、イギリス、フランス、インドネシア、、、他にも様々な国がレザーに携わっています。しかし、「アメリカンレザー」とか「キューバンレザー」なんて単語はほぼ聞くことがありません。

なぜレザーの前に国名が付くのは「イタリアンレザー」だけなのでしょうか?何がそんなに特別なのでしょうか?

いわゆる「イタリアンレザー」には3つの特徴があります。

目次

イタリアンレザー3つの特徴

1,オイルレザーを使用

イタリアではオイルをたっぷりと染み込ませたオイルレザーがレザーの主流となっています。オイルレザーはしっとりとした手触りで柔らかく、深みのある発色で人気があります。使い込むほどに経年変化を楽しむこともできますが、新品の時は光沢があり女性用のバッグなどにもよく使用されます。

2,牛革を使用

イタリアンレザーというえば「牛革」とイメージするほど、ほとんどのイタリアンレザーは牛革を使用しています。大量の牛肉を食べる文化を持つイタリア人にとても身近な素材で、皮の種類や部位、加工法なども長い歴史のなかで研究し尽くされています。

3,バケッタ製法

もう一つイタリアンレザーと聞いてすぐに頭に思い浮かぶのは「バケッタ製法」と呼ばれる製法です。バケッタ製法は、イタリアが世界に誇る伝統的な製法です。長時間かけてじっくりと特殊なオイルを革に染み込ませていく製法です。 しっとり滑らかな手触りと、使うほどに深い色合いに変化する美しさが世界のバイヤーを魅了して止みません。しかも、乾燥しにくく、ノーメンテナンスでも長期間使用できるほどの強さを誇っています。

古くから愛されるイタリアンレザーの良さ

古くから愛されるイタリアンレザーの良さは、伝統を重んじる鞣し職人(タンナー)のレシピである植物タンニンなめしに支えられて今に至ります。
植物タンニンなめしは古くからタンナーからタンナーへと受け継がれてきた製法であり、現在主流のクローム鞣しなどとは異なり、手間も時間もかかる今ではとても贅沢な製法です。
その工程の多さと長い時間が、イタリアンレザーに他には無い美しさとしなやかさを与えているのです。

この歴史ある工程を用いて作られた、世界一美しいとも賞されるレザーを世に出した事で、イタリアはレザーの上に自国の名前を冠されて世界に愛されるようになったのです。

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